観客は、何が目の前で起こっているのか理解できていない。
選手から、観客は見える。
でも、観客は、目の前で起こっている事が理解できていない。
ただその迫力に圧倒されるばかり。
そして、なにもわからずに「なんか、ロードレースってすごいけどよく解らない」となる。
レース会場ではなくて、レース現場なのだ。
レース現場に、観戦ではなくて、目撃しに来ているのだ。
目撃と観戦の違いはあまりにも大きい。
レースを観戦できているのは、実際のところごく一部のマニアだけだろう。
UCIが一番大切にしているのは、観客である。
UCIカテゴリーレースでは、観客が観戦できるように事細かに、レース会場の設備やレイアウトが
規定されている。
個人TTであれば、観客が観やすい高さのスタート台の設置。
競技に精通した、レース解説やアナウンサーとアナウンス設備。
オーロラビジョンの設置。
会場での情報通信施設の設置。
電話やファックスやコピー機の設置である。
当然、選手やスタッフには、観られていると言う自覚が求められる。
観せる走りや仕事や、なり振る舞いが要求されるのである。
なり振る舞いとは、レース中のみならず、レース期間中も含まれる。
TOJ2005で実際にあったこと。
宿泊先のホテルの中を、あるアマチュアチームの選手が、コンビニで買った缶中ハイを
飲みながらうろついていた。
常識で考えても、許される事ではない。
選手や関係者は、観られている、観てもらうということに関して、もっと危機感を
持ってもらいたいと切に願う。