インターハイがユース選手の可能性をつぶしている
すべての種目に対してでは、ありません。自転車競技に関してです。
5.6年前からやっと日本でもジュニアカテゴリーにギア倍数規制レギュレーションが
規定されました。いわゆる、体連ギアです。これは、とても重要なことです。
このレギュレーションに伴い、高卒で競輪学校を受験するバイクにも
適用されるようになりました。導入当初、インターハイで絶えず好成績を収めている、
自転車競技部の高校の先生がこんなことを言っていました。
「こんなレギュレーションを採用しているのは、日本だけだ」と言い切ったのです。
しかも受講生は、全員納得していたのです。
”常識は、ルールにならない” と言う不文律が自転車競技には、あります。
ジュニア選手のギアレシオ規制は、世界において常識なのでレギュレーション
ブックには、載っていないのです。
選手がコーチに望むもの。コーチが望む物。共通する物は、一つ。
より高いピークを長く続けられる選手になること、育てること。
選手がピークに達するまで、そしてそのピークを長く保つための体作りのトレーニングは、
高校での環境がすべて決めてしまうのです。
高卒で、競輪学校を受ける選手は、仕方ありません。
しかし、将来世界を目指している選手や、最低でも実業団で勝敗に絡める選手になるためには、
インターハイは、選手の潜在能力を奪ってしまいます。
高校の部活において、インターハイでの成績はコーチの評価に直結します。
そのために、まだまだ発育途中の高校生に負荷の高い、トレーニングを強います。
結果、低く短いピークで終える選手が多くいます。
事実、データとしてインターハイ(ユース)で優勝経験のある選手で、アンダー23(U23)で
活躍している選手を私は知りません。
インターハイで成績を残し、U23からエリートに上がって活躍している選手は、
ほとんどいません。
現在、活躍しているトップ選手の多くがユースでは、さしたる成績では無く、
U23からエリートにかけて、伸びてきた選手がほとんどです。
インターハイで強豪と呼ばれる学校は部員数も多いにもかかわらず、U23からエリートに
あがって成績を残している選手は、部員数に対してパーセンテージが非常に
低くなっています。
私は、ユースの選手に成績を求める事は、しません。
ユースの成績など、どうでもいいのです。
重要なのは、U23やエリートで世界に通用する選手なのです。

