ジャイアントグレートジャーニー

GIANT GREATJOURNEY
MainComponent SHIMANO ALIVIO & SORA(デュラコン)
Suspension RST-491 AET 50mmストローク&GIANTオリジナル キャリアー用クラウン
Shift Wireline DuraAce
BrakeWireline DuraAce
BrakePad XTR
Weight 17.0s


2006.5月より日本一周を計画している方から、他店購入で持ち込まれたバイク。
このバイクのチューンを依頼された。
名前の由来は、ユーラシア大陸の人類、種の起源をさかのぼる旅を意味するらしい。
それゆえ、このバイクは大陸横断に耐えうるバイクだとNRSは、理解した。

いつものように、プアで組み付けの悪い純正ワイヤーラインを総トッカエ。
触っているうちに、このバイクの正体が解ってきた。
こいつは、元々は完全なMTBなのである。
かつて、ランドナーと言うツーリストが使うバイクがあった。
650B(クリンチャー)と言う極太低圧タイヤで、アベレージ20キロから30キロ以下で
20キロ近くの荷物を積載して旅をする事が出来ると言う、古きよき時代のバイクである。
そのランドナーの現代版がこのバイクである。
パニアバックと言う、フロントとリアにそれぞれ左右に振り分けた、バックを取り付けることの出来る
キャリアと画像には無いが、専用バックが標準装備されている。
ランドナーとの違いは、サブレバー付きのデュアルコントロールレバーとフロントサス。

泥除けは、一目するとアルミのように見えるが、実はポリカーボネートにアルミ色をペイントして
超軽量にして、耐久性と低コストを見事に実現している。
このバイクは、この泥除けに代表されるようローコストパーツ構成で、
メーカー上代価格¥85000円(バック込み)からは考えられない、コストパフォーマンスを持っている。

量産型の低グレードMTBをベースに、サスフォークのクラウンがパニアバックのキャリアが装着できるようジャイアントオリジナルとなっている。
キャリアも、旧来のランドナー時代と違いアルミの極太で出来ていて、とても頑丈に出来ている。
オーナーから持ち込まれた際に、バイクを目視でチェックした。
その時、左サスフォークにキャリアが干渉(当たって擦れていた)していたのを、修正したのだが
かなりの力技だった。

MTBのブレーキは、今やVブレーキかディスク全盛である。
このバイクのブレーキは、なつかしやカンティレバー(TEKTRO)が付いている。
泥除けの関係で、Vブレーキが使えないからと考えられる。
純正のブレーキパッドはリムをゴリゴリと削るばかりだった。
パッドをXTRに交換し、リアブレーキレバーのタッチが悪かったので(戻らない)リターンスプリングをミドルからハイテンションに、セッティングを変えた。
心配なのは、肉厚の薄いブレーキパッドである。
雨のダウンヒルを一発下れば、あっさり磨耗するだろう。
雨の日は、走らないと言うことなので、前後2ペア分スペアを用意したが、やや不安。

アヘッド部には、クワハラのマルチアンカープレッシャーを入れた。
その際に、ヘッドパーツ上リテーナーグリスが、酸化してマッチャッチャだったので最終的には、サスフォークも抜いてグリスアップをした。

キャリアも一旦外して、全てのネジをロックタイト248で処理をした。
その時気がついたのだが、ポリカーボネートの泥除けには、キッチリと緩み止め対策のナイロンナットが
使用されていた。

クランクを外して、ギヤ板の5ピンもロックタイト処理をしようとしたら、画像の通りの造りのため不要だった。


とにかく、ヘビーデューティーな造りのバイクだ。
比例して、車重は17キロとNRS取り扱いの中で、最高不倒重量となった。
普段、7キロ8キロ台のピュアレーサーばかり触っているので、この17キロは身体に堪えた。
作業台からの上げ下げのたびに「っよ!」と言った感じである。

このバイクをチューンした感想は「本当にこの価格で、良く出来ている」と言ったところか。
フロントサスに干渉していた、歪んだフロントキャリアは、いただけないがホイルスポークテンションを計ると
実に良くテンションが整っていた。

最近、NRSに持ち込まれるバイクにGIANTが増えてきた。
それだけ、売れていて市場に出回っていると言う事なのであるが、ワイヤリングやフレーム挿入パーツの
精度が悪いものが非常に多い。
もっとも、フレーム挿入パーツの精度が悪いのは、GIANTだけではなく、ほとんどの完成車に
言えることではあるが。
なんで、キッチリと組み付けをせず、フレームやパーツの持つ性能をフルに出せないどころか、
パーツライフを短くするような事が平気で出来るものだと思うのは、私だけなのだろうか。

2006年12月22日
半年以上15000キロオーバーの日本漫遊の旅を終えて

祝!日本制覇!!次は世界だ!!!