ドリンク剤、コーヒーやコーラなど身の回りには、
禁止薬物の含まれたものが多くあります。

カフェインは、日常飲む程度では、まず問題がありません。
ラストワンラップでコーラを飲んでも、その程度では、検査に引っかかりません。

気をつけなければいけないのは、ドリンク剤や滋養強壮剤、風邪薬などです。
痛み止めの中にも成分に禁止薬物が使われているものがあります。

日常、すぐに入手できる風邪薬や漢方薬、痛み止めなどで
禁止物質が含まれているものがあります。

では、病気や怪我のときは、どうするか?

病気や怪我のときは、ドーピング検査で引っかかるから薬は、
使えないと思っている選手やコーチは少なくないようです。

治療のためならどんな薬でも使えるわけでは、ありませんが
事前申告すれば、使用できる薬は、あります。
※事前申告とは、診断書としてかかりつけのドクターに書いてもらいます。

これは、専門知識が必要とされる分野なので、どんな薬であっても
病気や、怪我のときは、どんな薬であってもスポーツドクターや、
チームドクターに相談してください。

決して自分で判断しないことです。

●事例1
84年ロサンゼルスオリンピックで男子バレーボール選手が、風邪の症状を訴えたため、
トレーナが、葛根湯を服用させた。主成分は、エフェドリン(興奮剤)。
トレーナーは、オリンピック村を退去させられ、12年間オリンピックへの参加が停止された。
この一件で海外のスポーツ関係者や、ジャーナリストから、日本の競技に対する無能さが、酷評された。

LAオリンピックでは、中国の選手でさえ中国茶の飲用を止めていた。

葛根湯では、96年の東京シティマラソンで、女子選手が前夜風邪の為に服用。
その結果エフェドリンが検出され、順位(3位)と記録の抹消。3ヶ月の資格停止。

●事例2
89年スキー、アルペンジュニア選手権で、女子選手が風邪薬を服用。(新ルルA錠)
塩酸メチルエフェドリン、無水カフェインが検出され、9ヶ月の国際競技会出場停止。

●事例3
98年バンコク・アジア大会(大会前の競技会外検査)
男子ビリアードの選手が強壮剤を服用していたため、メチルテストステロンが検出され
アジア大会代表選手の認定取り消しと2年間の国際総合大会への、出場停止。

上記のように不注意であっても、禁止物質が検出され、ドーピングが確定すると
処分されます。「どんな薬でも」決して安易に使用することは、出来ないのです。